ドイツでセルフID法が否決される

Self-ID in Germany – Fairness für Frauen (fffrauen.de)

リンク先のサイトの通り、2021年5月19日、

ドイツ連邦議会でセルフID法についての投票が行われたようだ。

結果は
FDP(リベラル派)の草案が 賛成 181 対 反対 461 で 否決、

緑の党の草案は、賛成118対反対456で否決されたとのこと。

ちなみに、緑の党の法案は以下のような内容だった。

・年に一度、市民登録所に行くだけで法律上の性別を「変える」ことができる。
 その後、すべての女性用施設の利用が可能になる。
性転換をしたいという真剣さや安定性を証明する必要はない。
 心理的な理由(性別違和感など)も必要ない。
しかし すべての医療・外科手術は強制的に健康保険が適用されるべきである(患者はどの手術を希望するか自律的に選択すべきである)。
・14歳の子供は、親の意思に反しても「性別」を変えることができる。
・14歳の子供でも、SRSを含む医療処置を開始することができる(性別違和感がなくても可)。
・”誰かを「誤認」した場合、最高で2,500ユーロの罰金が課せられる(例:男性であることを望まない男性を「Sir」または「He」と呼んだり、女性であることを望まない女性を「Madam」または「She」と呼んだりした場合)。
※この法律が悪用される可能性に対する予防措置はありません。


なんの証明も必要なく、登録一つで誰でも女性用施設が利用できるようになりますよ!

というわけだ。

しかも性別変更した事実を知らないままウッカリ相手の性別を誤認しちゃうと、

罰金を払わされるという。

なんというハードモード。

しかも悪用される可能性に対する予防措置はないという。

ドイツにおいては、これまでは性別を変更しようとする場合、

少なくとも3年間希望する性別で生活しており、今後も変わらない可能性が高いことを証明しなければならず、

また2人以上の専門家(心理学者)によってそれが真剣な要求であることを確認されなければならず、

その後、審査員にすべてが認められれば、手術を必要とせずに性別を変えることができるということだったらしい。

トランスジェンダーの男性は、すでに女性のスポーツ界で活躍しており、

多くの女性の場所にアクセスできるとのこと。

しかし、手続きに時間がかかりすぎる(最大9ヶ月)、

評価に費用がかかりすぎる(1,000~2,000ユーロ)という理由で、

ドイツでもセルフID推進運動が活発になったようだ。

手術を含む他のすべての費用は国民健康保険で賄われており、

十分な資金がない人には経済的援助があるにもかかわらず、である。

また、善良で真面目な意思を証明する必要があるのは、「非人間的」だと批判されているとのこと。


さて、このセルフIDを推進する動きは、日本でも起こりつつあります。

あなたはこの法案について、どう思われますか?