北アイルランドで、性別変更に医師の診断は不要であるとの判決が下る

Gender dysphoria diagnosis ‘unnecessary’ for Recognition Act, judge rules (pinknews.co.uk)

リンク先の記事のとおり、北アイルランドにおいて、

性別違和感と性別認識法の医学的要件をめぐる裁判が行われたという。

この司法審査は、英国政府の平等局(GEO)に対して、匿名のトランス女性が提起したもので、

トランス女性が法的な性別承認を得るために、医学的な証拠と性別違和感の診断書を提出するという、

「汚名を着せる」「不必要な」要件の撤廃を求めていたもの。

裁判官は、トランス女性の主張のうち、

第1の部分については、医学的証拠の提出を求めることは「公正なバランスを保っている」と判断したが、

第2の部分については、性別違和感の診断を受けることを求めることは「正当化されない」と同意し、

トランス女性の主張を支持した。

裁判官は5月13日の判決で、トランスの人々が「性別認識証明書を確保するために『障害』に苦しんでいる、

または苦しんでいたことを証明する」という要件は、

「特に診断の発展に照らして、今や不要であり、正当化されない」と述べたという。

性別不一致とは、生まれたときに割り当てられた性別とは異なる性自認を持つことであり、

性別違和感とは、より具体的には、この不一致の結果として経験する不快感や苦痛のことを指す。

そしてすべてのトランスが、この性別違和感を感じているわけではないのだ。

北アイルランドにおける性別変更については、

これまでは性別違和の診断を受けていること、「後天的性別」で2年以上生活していること、

今後もそのように生活するつもりであることを証明できること、配偶者の同意が必要であった。

また、申請者は2種類の医療報告書を入手しなければならず、

1つは、その人の性別違和感の診断の詳細を記載したもので、

これは精神医学的な診断であり、開業医ではできず、ジェンダーの専門家によるものであることが条件だった。

今回の判決をどのように実行するかを決定するために、

今後数ヶ月の間にさらなる公聴会が開かれる予定だという。


容易に性別変更が可能になっていくことについて、あなたはどのように思われるだろうか?